Introduction作品紹介

世界初!77分、ワンシーン、ワンカット!
坂口拓が命を削り戦い続けた、幻の侍ドキュメンタリー映画!

この誰も考えつかない、誰も真似できない、前代未聞の無謀な挑戦に臨んだのは、日本国内より海外での人気を博す、アクション俳優兼映画監督の「坂口拓」(現TAK∴)であった。

彼は昨今のアクション映画に憤りを感じていた。
“今の映画界には本物が不在”
彼は本物を追求し、リアルなアクションを求め行き着いた先が、この映画「狂武蔵」であった。

ストーリーは皆無!
坂口拓演じる宮本武蔵が吉岡一門558人相手にルール無用で延々と斬りまくる!
開始5分で指の骨が折れ、歯が砕け、肋骨が折れた。
カットの声がかかるまで、怪我をしても体力の限界が来ても戦い続けなければならない。

狂武蔵

これは演技ではない!本当の戦(いくさ)なのだ!
映画中盤あたりから、明らかに彼の表情と戦い方に変化が見える。それは演技でも計算でもなく、本能的に生き抜くために戦の中で進化した本物の侍が誕生した瞬間だった。

身体の力は抜け、無構えになり、動作が水のようにしなやかに変化していく。
映画の中で極限状態に追い込まれた坂口拓は、まさに宮本武蔵の「五輪書」に書かれている「水之巻」を無意識に体現していたのだ。

しかし、この作品を最後に、坂口拓は一度俳優を引退する・・・・。
これ以上彼が追い求めるアクションは、「今ここには無い」のだと諦めたのだ。

2013年『坂口拓引退興行〜男の花道 最後の愛〜」と題し、彼の主演7作品が上映された。
その際に一度だけ、まだ未完成の「狂武蔵」が上映されたのが最後。

その後、劇場公開もできぬまま、ポストプロダクションに着手する前に
「狂武蔵」は7年以上も眠っていたのだ・・・・。

狂武蔵